道具を使うスポーツで大切なこと

テニスのグランドスラムのひとつウィンブルドンがいま開催されています。ほとんどの選手がフォアハンドでは片手でボールを打ち返していますが、フォアもバックも両手打ちの選手を見かけたこともあります。1990年頃に活躍したモニカ・セレシュ選手などがその代表かと思います。

正確性もパワーも両手の方が有利かと思いますが、ボールに近いポジションまで寄る必要があるのでフットワークがよくないと難しいプレーになります。なぜ両手が有利かというと、左右の手の圧力を同じで使えるということになります。

単に両腕の筋力を支えるだけでなく、両手を同圧で扱うことで体幹主導での運動ができるのです。言い方を変えれば両手を同圧で使わないと体幹主導にはなりません。両手で道具を握る野球やゴルフではそれが大きく影響することになります。

そこで「バットやゴルフクラブを左右の手を離して握って振ってみてください」と言うと???な方が意外と多いことがわかります。左右の手をくっつけて握るが当たり前だと言う概念が抜けないのでしょう。野球の指導をする時にバントの構えから普通に握り変えて打つというドリルがあります。

左右の手を離して握るだけで道具と体の真ん中を感じてから打てます。左右の手を同圧で使えるからです。これが体幹を使って動くのにはとても優れたドリルになります。思っているよりも左右の手を離して行うことが効果的ですので。

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